コラム」カテゴリーアーカイブ

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沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流 第28回 極真から沖縄空手に魅せられた人びと(下)「石本誠」

ジャーナリスト
柳原滋雄

 極真空手がブームとなった背景として、1971年に連載が始まった劇画「空手バカ一代」の存在を抜きには語れない。この中で準主役の一人として描かれて名を知られるようになった人物に、80年に四国・松山で芦原会館を設立した芦原英幸・初代館長(あしはら・ひでゆき 1944-1995)がいる。相手の攻撃を受け流し側面や背後から反撃する「サバキ」技術を体系化した〝伝説の空手家〟として知られる。今回は芦原会館の内弟子経験を持ち、その後、沖縄空手や合気道を取り入れた沖縄空手道松林流喜舎場塾・英心會館の石本誠館長(いしもと・まこと 1964-)に迫る。 続きを読む

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沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流
第27回 極真から沖縄空手に魅せられた人びと(中)「高久昌義」

ジャーナリスト
柳原滋雄

 極真空手の旧城南支部(廣重毅支部長=当時)といえば、「チャンピオン製造工場」として城西支部と競い合った時代をもつ名門支部として有名。栃木県出身で高校卒業と同時に城南の門を叩き、数見肇選手ら同年代の中で頭角を現し、97年全世界ウェイト制大会でチャンピオンに。現役引退後は極真会館(松井派)支部長として活躍し、2014年12月、沖縄空手や中国拳法の理念を取り入れた新組織「錬空武館」(HP)を設立した。ことしで6年目に入る高久昌義館長(たかく・まさよし 1971-)に聞いた。 続きを読む

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連載エッセー「本の楽園」 第67回 コーネルの箱

作家
村上政彦

 本屋をパトロールしていたら、柴田元幸さんの翻訳した本が眼に留まった。何だか、つい最近も同じことがあったなとおもいながら、手に取った。『コーネルの箱』。ジョゼフ・コーネルというアーティストの作品について、詩人のチャールズ・シミックが書いた本らしい。
 柴田さんが翻訳しているのだからおもしろいのだろうが、こちらにも予算というものがあって、すべて買うわけにはいかない。ぱらぱら捲っていたら、マルセル・デュシャンと交流があった、という記述を見て、すぐレジへ持って行った。 続きを読む

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沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流
第26回 極真から沖縄空手に魅せられた人びと(上)「金城健一」

ジャーナリスト
柳原滋雄

 1970年代以降、日本本土を席捲した極真空手――。型よりも組手を重視し、実戦カラテを標榜することで、劇画や映画を通して若者を中心に爆発的なブームを巻き起こした。今回から3回にわたり、フルコンタクト空手を経て沖縄伝統空手に魅せられた3人の空手家を紹介する。1回目は、極真空手がまだオープントーナメントという全国規模の大会開催を行ってまもないころ、沖縄空手の本場から単身で極真に乗り込んだ経験をもつ金城健一館長(琉誠館)に迫る。 続きを読む

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画家から生まれた「書物の子」――書評『この星の絵の具 [上] 一橋大学の木の下で』(小林正人著)

美術史研究者
高橋伸城

不意の出会いに備えて

 手のひらにすっぽりおさまる小さな本。白地のカバーに四角い青が浮かぶ。
 著者は小林正人氏。世界的に名の知れた画家である。国際展の中でも古い歴史をもつサンパウロ・ビエンナーレでは、日本代表として作品を展示した。
 長年にわたって色やかたちと徹底的に向き合ってきた一人の画家が言葉を手にしたとき、できあがったのは単なる絵画論ではなかった。それは自然と「小説」の体裁をとった。 続きを読む