kanazawa

連載エッセー「本の楽園」 第32回 近代文学を超えて――吉田健一の世界

作家
村上政彦

  少し前のこのコラムで吉田健一の食にまつわるエッセーと短篇小説を取り上げた。しかし彼の書くものは、そればかりではない。デビューしたころは批評家として活躍したし、のちになって長篇小説も書いた。
『東西文学論』は、彼の代表的な評論だ。明治以降に日本人がどのようにヨーロッパから文学を受けとめたかを論じているので、近代の見直しを迫られているいま、新しい時代を考える参考になる。 続きを読む

karatani

連載エッセー「本の楽園」 第31回 柄谷行人と憲法九条を考える

作家
村上政彦

 もう20年ほどになるだろうか。日本と韓国の作家のシンポジウムが韓国で催された。日本側の団長的な立場を担ったのが、柄谷行人さんだった。僕はこのときに初めて柄谷さんと会った。
 もちろん高名な批評家なのだから知ってはいたし、著作も読んでいた。ただ、生の柄谷さんと接したことはなかった。だから、少しばかり緊張していた。
 親しい編集者から聴いた逸話だが、柄谷さんは結婚していたとき、奥さんと揉めると、俺の頭をこんなことに使わせるのは、世界史の損失だというようなことをいったらしい。そんなテンションで、ものを考える人は、僕の身近にいなかった。 続きを読む

shii

黒星続きの日本共産党――「公明党の提案」と知事が明言

ライター
松田 明

質問するだけの簡単なお仕事

 東京都が今年度予算で決定した「私立高校授業料の実質無償化」。
 2017年1月に新聞各紙もそろって、〝都議会公明党と小池知事で話がまとまった〟と報じていたにもかかわらず、その後になって共産党都議団が自分たちの実績だと言い出した件(「前掲コラム」参照)だ。 続きを読む

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都議選最終チェック――知事の「支持勢力」過半数なるか

ライター
松田 明

報道各社の一致した見方

 目前に迫った東京都議会議員選挙。
 共同通信社が6月24、25日に実施した調査では、

 既に投票先を決めている人の政党別内訳は、都民ファが26.7%、自民党が25.9%。(共同通信47NEWS

という結果が出た。 続きを読む

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共産党が信用できないわけ④――デマを繰り返す謀略体質

ライター
松田 明

東村山市長が記者会見

 6月20日、東京・東村山市の渡部尚(わたなべ・たかし)市長が記者会見を開いた。
 日本共産党の宮本徹・衆議院議員に対し、同日付で市長名の「抗議文」を送付したというもの。 続きを読む