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連載エッセー「本の楽園」 第18回 書評を読む

作家
村上 政彦

 ここでいきなり問題です。僕が生まれて初めて原稿料をもらった仕事は、さて、何でしょう? え? そんなことどうでもいい? 僕にあまり関心がない? (泣きながら)答えは、某新聞の書評です。

 あれは確か20代の後半だった。ヘミングウェイとトム・ウルフを担当した名編集者の評伝だったとおもう。知り合った記者が、僕が小説家を志していると分かって、書評をやらないか、と声をかけてくれたのだ。 続きを読む

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連載エッセー「本の楽園」 第17回 遊民の文学

作家
村上政彦

 あるとき、僕の小説の特徴のひとつは奇想だと批評家にいわれた。それは本人も自覚していたところなので、なぜそうなったのか考え、子供のころ漫画を読み漁ったとおもいあたった。
 漫画には奇想があふれている。アイデアが陳腐であれば読者が満足しない。漫画家は懸命にオリジナルなアイデアを求め、それは奇想のおもむきとなる。僕はそういう漫画を日常的に読み、いつか奇想を思いつくようになった。 続きを読む

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民進党はどこへ行く?(下)――新代表は〝第2共産党〟路線を継続するのか

ライター
松田明

共産党との連携を深めた1年

 ちょうど1年前の2015年9月。
 当時の民主党が共産党やSEALDsなどと一緒になって「廃案」を叫んでいた平和安全法制が成立した。
 野党は「戦争法」だと国民の不安を煽り立ててきたのだが、この法案成立直後に朴槿惠(パククネ)・韓国大統領、習近平・中国国家主席は、連立与党の党首である山口那津男・公明党代表を笑顔で迎えた。11月1日には、ソウルで日中韓3ヵ国首脳会談が開催された。 続きを読む

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民進党はどこへ行く?(上)――野党第一党はなぜ国民の信頼を失ったのか

ライター
松田明

蓮舫氏「残念ながら信頼がない」

 民進党の代表選挙が9月15日に投開票される。
 すでに蓮舫・代表代行と前原誠司・元外相が立候補を表明しており、仮にほかの候補者が出たとしても事実上はこの2人の決戦となって、しかも蓮舫氏の当選がほぼ確実といわれている。 続きを読む

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連載エッセー「本の楽園」 第16回 古本者

作家
村上 政彦

 古本屋――それは本好きが最終的に行き着くところ、ある意味で象の墓場のような場所である。
 僕の「古本屋」体験を語りたい。このコラムで「町の本屋」を取り上げたとき、僕の「本屋」体験を書いた。家の近くにあるS書房という小さな本屋へ通って、漫画を入り口として文学を読むようになった。S書房の文学の棚が、ほぼそのまま僕の部屋の本棚へ移った。 続きを読む