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沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流
第21回 しょうりん流⑤ 首里・泊手としての松林流

ジャーナリスト
柳原滋雄

戦後の沖縄空手界を牽引した長嶺将真

得意技の北谷屋良のクーサンクーを演武する長嶺将真

得意技の北谷屋良のクーサンクーを演武する長嶺将真

 戦後の沖縄空手界をけん引した中心人物、長嶺将真(ながみね・しょうしん 1907-1997)の開いた流派である。
 長嶺は那覇商業時代に胃病を患い、1年ほど病床に臥せったが、友人の勧めで空手を始めるとめきめき健康を回復し、そのまま空手に打ち込む人生となった。
 沖縄の武人には、幼少期に体が頑健でなかったため、空手によって丈夫になった逸話が多く残されている。糸洲安恒、船越義珍、喜屋武朝徳、知花朝信など、いずれも同様の体験が伝えられる。 続きを読む

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『新・人間革命』30巻完結の偉業(上)

ライター
青山樹人

 小説『新・人間革命』の掉尾を飾る30巻(下)が、この11月18日に刊行(11月29日発売)される。
 池田大作・創価学会インタナショナル(SGI)会長が、長野の地でこの小説を起稿したのは1993年8月6日。
 当時、会長はすでに65歳であり、1965年1月から新聞連載をはじめた『人間革命』が、28年の歳月をかけて全12巻完結したばかりだった。『人間革命』は、恩師である戸田城聖・第2代会長の生涯を小説という形を借りてつづったものだった。 続きを読む

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インド映画『ガンジスに還る』監督インタビュー

映画監督
シュバシシュ・ブティアニ

 10月27日より岩波ホールなどで上映が始まったインド映画『ガンジスに還る』(英題:HOTEL SALVATION/2016年/インド)。ガンジス河畔に広がるヒンズー教の聖地バラナシを舞台にした、生死をめぐる家族の物語が好評を博している(映画評リンク
 この映画の監督・脚本を務めたシュバシシュ・ブティアニは、インド・コルカタ出身。27歳(撮影時は25歳)の若手監督だ。どうしてバラナシを舞台に選んだのか。なぜ家族や〝生死〟をテーマにしたのか――。新進気鋭の若き監督に話を聞いた。(フリーライター 藤澤 正)
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沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流
第20回 しょうりん流④ 喜屋武朝徳の系譜 少林流

ジャーナリスト
柳原滋雄

知花系統と並ぶ首里手の流れ

昭和戦前期の沖縄空手の指導者たち。前列左端が喜屋武朝徳(1937年)

昭和戦前期の沖縄空手の指導者たち。前列左端が喜屋武朝徳(1937年)

 松村宗棍(まつむら・そうこん 1809-99)に師事した喜屋武朝徳(きゃん・ちょうとく 1869-1945)の系譜を組む流派で、「少」ない林と書く。
 首里手の流れながら、同じ松村の弟子であった糸洲安恒(いとす・あんこう 1831-1915)から知花朝信(ちばな・ちょうしん 1885-1969)につづく「小林流」と、かなり色合いを異にする。パッサイやクーサンクーなど同じ型名称であっても、演武線などがかなり異なるためだ。 続きを読む

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「江戸しぐさ」と「親学」――オカルト化する日本の教育

歴史研究家/偽史・偽書専門家
原田 実

親学で発達障害が治る?

 このところ、教育関係の話題に「親学」というキーワードが散見されます。親学の中核にあるのは、「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長の高橋史朗氏(麗澤大学大学院特任教授)の思想です。高橋氏は、科学の名や伝統の名を借りて自身の思想を権威付け、一般論として受け入れやすい形にしています。しかし、その〝科学〟や〝伝統〟は、実のところニセ科学であったり、偽史であったりするのです。 続きを読む