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ポスト・トゥルース時代の政治の行方

東京工業大学准教授
西田亮介

ネット普及が政治に与える影響

 2016年を象徴する英単語として、オックスフォード英語辞典は「POST-TRUTH」(ポスト・トゥルース)という単語を選びました。あえて意をくんで訳すならば「客観的な事実が重要視されない時代」という意味になるでしょうか。日本の社会や政治も、この「POST-TRUTH」とは無関係ではないと思います。
 私たちが普段接している情報は少なからず「POST-TRUTH」的な面を含んでいます。 続きを読む

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「反戦出版」書評シリーズ① 『男たちのヒロシマ』

ジャーナリスト
柳原滋雄

直接体験をもつ最後の世代が沈黙を破る

 全80巻の反戦出版シリーズ(1974~85年に刊行)で知られる創価学会が近年、新たな平和出版活動を重ねている。以前の反戦シリーズは、同青年部がまとめたもので〝戦争を知らない世代へ〟が副題となっていた。
 2014年に新たに上梓された『男たちのヒロシマ~ついに沈黙は破られた』(第三文明社刊)は、表題のとおり、男性による証言集だ。 続きを読む

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連載エッセー「本の楽園」 第26回 そんな男に私はなりたい

作家
村上 政彦

 大竹伸朗(しんろう)の作品と出会ったのは20代になったばかりのころ、確か、『ポパイ』か『ブルータス』で絵を観たのだった。ポップだが、それだけではない、ちょっと不気味な雰囲気もあって、お気に入りのアーティストのリストに登録された。
 彼は、絵画やオブジェなどの作品もすぐれているが、文章もいい。テンポがよく、的確で、かなり込み入ったこともすんなり分からせてくれる。『ネオンと絵具箱』『既にそこにあるもの』では、そのおもしろさを堪能できる。 続きを読む

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「SGI提言」を読む――世界には青年の数だけの希望がある

ライター
青山樹人

世界に比類のない提言

 1月26日の「SGIの日」に寄せて、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長の「記念提言」が今年(2017年)も発表された。
 1983年以来、毎年発表されてきた「SGI提言」は、各国の有識者に読まれ、とりわけ国連のリーダーたちから高い評価と共感をもって迎えられている。
 SGI会長は、人類が直面する困難な諸課題を正面から見据えつつ、常に国連中心主義を世界の国々と民衆に呼びかけ、取り組むべき行動をきわめて具体的に示し続けてきた。 続きを読む

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あきれた共産党の〝実績〟アピール――選挙が近づくと毎度のことですが

ライター
松田 明

東京都の私立高校授業料実質無償化

 1月25日、小池都知事になって初めてとなる東京都の新年度(平成29年度)予算案が発表された。
 待機児童対策や無電柱化などへの予算とともに、定時制や専修学校を含む私立高校の授業料実質無償化対策も盛り込まれている。
 予算案発表に先立つ16日、小池知事は「年収760万円未満の世帯を対象に、平均授業料の44万2千円を国と都で負担する」方針を明らかにした。
 東京都にある440の高校のうち、私立高校は5割を超す236校(平成28年現在)。このほど安倍政権が打ち出した給付型奨学金とあわせて、〝経済格差による教育格差〟是正へ首都東京からの大きな一歩となる。
 ところで、この小池知事が自身の選挙公約にもしてきた私立高校無償化について、共産党があきれたプロパガンダを流している。 続きを読む