「人間が、すぐれて人間であること」
田中美知太郎は、20世紀が始まった次の年、1902年(明治35年)の元旦に生まれ、昭和が60年の節目を迎えた1985年の暮れに没した。
戦後日本におけるギリシア哲学の権威であり、とりわけソクラテスとプラトンの研究では、『ソクラテスの弁明』(1950年/岩波ギリシア・ラテン原典叢書)、『ソクラテス』(1957年/岩波書店)、『プラトン』全4巻(1979~1984年/岩波書店)など、記念碑的な著作を残している。
著作の大半は西洋古典学・哲学に関するものであるが、社会批評や政治批評など領域は幅広く、没後に刊行された『田中美知太郎全集』(筑摩書房)は全26巻におよぶ。 続きを読む





