激動した北東アジアの1年
2018年は、北東アジア情勢がひときわ大きく動いた年として歴史に記憶されるだろう。
北朝鮮のミサイル実験が執拗に繰り返され、日本の各地でもJアラート(全国瞬時警戒システム)による避難訓練が続くなかで、年が明けた。
米国本土に到達するICBMが完成するまでに、トランプ政権が北朝鮮を奇襲攻撃・制圧するのではないかという観測もあった。
ところが、2月9日から韓国ではじまった平昌(ピョンチャン)オリンピック冬季競技大会に、北朝鮮は選手団を派遣。金正恩(キム・ジョンウン)委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)氏が訪韓して〝ほほえみ外交〟を展開する。
統一旗のもとに南北合同チームが熱戦を繰り広げたことは、韓国世論、とりわけ若者たちの意識を変えた。 続きを読む