投稿者「web-daisanbunmei」のアーカイブ

2014総選挙――国民は賢明な判断を下したか

ライター
青山樹人

右傾化を拒絶した有権者の判断

 第47回衆議院議員総選挙が終わった。
 翌朝、読売新聞は「自公圧勝325議席」、産経新聞は「自公3分の2超 圧勝」と大見出しを打ち、朝日新聞は「自公大勝 3分の2維持」、毎日新聞だけは「自民微減291議席」と出した。テレビも各局ほぼ同じように「与党圧勝」というトーンで報じたように思われる。 続きを読む

クラピッシュ監督の〝3部作〟がついに完結――映画評『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』

ライター
倉木健人

役柄と一緒に大人になった俳優たち

 JFK(ジョン・F・ケネディ国際空港)から車で西に向かうと、やがて19世紀に竣工した巨大なブルックリン橋にさしかかり、右手前方の彼方にエンパイアステートビルの尖塔が見えてくる。それは旅人の誰もが「ああ、ついにニューヨークに着いたのだな」と実感する瞬間だ。 続きを読む

「東山魁夷と日本の四季」――山種美術館での没後15年記念展を観る

ジャーナリスト/編集者
東 晋平

国賓が最初に目にする日本の景色

 東京・広尾の山種美術館で開催されている「東山魁夷と日本の四季」展を観てきた。山種美術館は昭和41年(1966年)に日本で最初の日本画専門の美術館として創設され、竹内栖鳳の『班猫』(重要文化財)、速水御舟の『炎舞』(同)など、人気の高い近代日本画を所蔵していることで知られている。 続きを読む

選挙最終盤――「自民圧勝」の予測をどう考えるか

ライター
青山樹人

各メディアが出した衝撃の予測

 第47回衆議院選挙の投票日(12月14日)の1週間前、やや衝撃的な「情勢予測」が発表された。 続きを読む

戦時下の「獄死」から70年。世界へ広がった牧口常三郎の理念

ライター
青山樹人

新渡戸稲造が序文を寄せる

 2014年11月18日――。メディアが安倍首相の衆議院解散発言に揺れていたこの日は、じつは創価学会(当時は創価教育学会)の初代会長・牧口常三郎の「獄死」から70年目にあたる日でもあった。 続きを読む