唯一の安定的な枠組み
公明党が自民党と最初に連立を組んだのは、今から20年前の1999年10月。民主党政権の3年半を除いて、「自公」連立は16年以上続いている。
自公連立は現在の日本政治で唯一の安定的な政権の枠組みになっている。それはなぜなのか。本書はこの問いに答えようとするものである。(『自公政権とは何か』「はじめに」)
著者の中北浩爾氏は一橋大学大学院社会学研究科教授で、日本政治外交史、現代日本政治論を専攻している。
おそらく「自公政権」についての初の本格的な分析となる本書を執筆した動機について、著者はいくつかのことがらを挙げている。 続きを読む