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「葦の髄から時評」Vol.1 1985年以降――「報道が視聴率を競う時代」の始まり

ジャーナリスト/編集者
東 晋平

日本の報道が変わった年

「芸能の報道化」と「報道の芸能化」――。このことを、ずいぶん以前から指摘されていた社会学者の村上直之さんが、本年(2014年)5月に逝去された。
 村上さんは名著『近代ジャーナリズムの誕生』(改訂版/現代人文社)で知られるジャーナリズム史の泰斗であるだけでなく、ある種の万能人であった。 続きを読む