セーフティーネット」タグアーカイブ

仕事・家族・教育の関係を結びなおし 誰もが幸福になれる社会を

東京大学教授
本田由紀

 とどまるところを知らない格差の広がりや、若者の生きづらさの原因はいったいどこにあるのか。教育社会学の視点で社会問題に向き合う本田氏に話を聞いた。 続きを読む

景気回復を実感する年に――カギ握る成長戦略の成否

明治大学政治経済学部准教授
飯田泰之

消費税増税を4月に控えるなか、日本経済はどう進んでいくべきか。

アベノミクスに終始した2013年

 2013年の経済は「アベノミクス」に尽きました。安倍政権は発足時、「財政政策」「成長戦略」「金融政策」という〝三本の矢〟を示しスタートしましたが、いちばんの功績はまぎれもなく大胆な金融緩和策です。 続きを読む

社会保障改革こそ最大の政治課題

北海道大学公共政策大学院准教授
吉田 徹

2014年、日本の政治が目指すべきもの。

憲法改正より庶民の暮らしを論ずべき

 現在、アベノミクスと呼ばれる経済政策が奏功してか、株価が比較的堅調に推移しています。そのおかげで安倍政権の支持率も堅調に推移してきました。ひとまずは憲法問題などを封印して選挙を乗り切ってきた安倍首相ですが、政権運営に自信を深めたのか、日本版NSC(国家安全保障会議)の創設や特定秘密保護法の制定などに手を出し始めました。次はいよいよ憲法改正や、集団的自衛権といったテーマに取り組むのではないかと予想されます。 続きを読む

テクノロジーによる社会システムの変化を読み解く

作家・ジャーナリスト
佐々木俊尚

テクノロジーが導く新たな世界の構造――現在のレイヤー(層)化した世界を読み解き、未来像を探る。

変化を肌で感じる若い世代

 今、新しい世界の構造がつくられようとしています。
 近著『レイヤー化する世界』を上梓したきっかけは、20代の若い世代が新しい世界観を皮膚感覚的に理解してはいるものの、具体的な裏付けがないと思ったからです。 続きを読む

アベノミクスは日本に何をもたらすのか

経済アナリスト
森永卓郎

アベノミクスで日本経済に回復の兆しが見えたかのような今、果たして日本の行く末に希望を持つことはできるのだろうか。経済アナリストの森永卓郎氏に話を聞いた。

金融緩和を避けてきた日本

 アベノミクスで金融緩和が効果を発揮していますが、金融緩和で景気が劇的に上昇するということは、実は数年前からわかっていたことです。
 リーマン・ショックの後、先進各国はどこも思い切った金融緩和に出ました。資金供給量(中央銀行の資産額)では、イギリスが5倍、アメリカが3倍、ユーロ圏が2倍に増やした一方で、日本だけがほとんど金融緩和をしてこなかったのです。 続きを読む