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葦の髄から時評vol.9 北京のデジャヴ――外形的な繁栄の次に来るものの予感

ジャーナリスト/編集者
東 晋平

反日デモの渦中に創刊された『知日』

 北京中心部の北側を東西に走る北四環中路は、夕方ということもあり予想どおり大渋滞だった。左手には北京五輪で有名になった通称「鳥の巣」、国家スタジアムが見える。
 私たちは北京大学など多くの名門大学が並ぶ海淀区でタクシーを拾い、朝陽区にある「北京知日文化伝播有限公司」に向かっていた。同社は月刊誌『知日』を出す出版社で、この日は董事長(会長)兼編集長である蘇静さんに会うことになっていた。 続きを読む

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「反知性主義」の風潮を憂う~慰安婦問題・南京事件めぐって

ジャーナリスト
柳原滋雄

「反日」の言葉が跋扈する時代

 「売国奴」「亡国」「反日左翼」「日本を貶めるな」――。こんな言葉がふつうに目にされる時代になった。特に昨年8月、朝日新聞が韓国での慰安婦狩りを証言した吉田清治氏に関する記事を取り消してからというもの、その傾向が急速に強まり、紙媒体である右派系メディアで、冒頭のような言説があふれるようになった。 続きを読む

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葦の髄から時評vol.6 裸で歩く男――日本社会から〝精神の柔らかさ〟を奪っているのは誰か

ジャーナリスト/編集者
東 晋平

異質な他者への共感をどう育むか

 公共の場でも常に裸でいる主義の英国人男性が、英政府に自分の権利を侵害されたと訴えていた裁判で、2014年10月、欧州人権裁判所は訴えを退ける判決を下した。
 AFP通信の記事によると、男性は裸で道路を歩き回るなどして何度も逮捕され、過去7年間を刑務所で過ごしてきたという。 続きを読む

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葦の髄から時評vol.5 「知る」ことの強さ――近隣諸国との未来を開くために必要なものとは

ジャーナリスト/編集者
東 晋平

マルコ・ポーロが讃えた美しい橋

 北京首都国際空港のタクシー乗り場に並ぶ。私の番が来ると、同年代に思われる運転手が降りてきて、私のスーツケースをトランクに収めた。この国では客が1人の場合、日本のように後部座席ではなく助手席に乗ることになっている。 続きを読む

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「葦の髄から時評」Vol.2 ブッダの思想――1人の思想と言動が、なぜ世界に分かち合われたのか

ジャーナリスト/編集者
東 晋平

世界の中心軸へと発展するインド

 インドには「乾季」「暑季」「雨季」という3つの季節がある。南北3200kmを超す大きな国土だけに一概ではないが、11月から3月までが乾季、4月から5月が気温のもっとも高くなる暑季、6月から10月が雨季になる。 続きを読む