キリスト教」タグアーカイブ

【コラム】「葬儀と坊さん」という発明――徳川幕府が骨抜きにした日本の仏教

ライター
青山樹人

〝民衆支配〟のための宗教政策

 最近は葬儀のかたちも少しずつ自由になりつつあるというが、それでも人が亡くなったら坊さんが来てお経をあげるというのは、日本社会で想定されているスタンダードな葬儀のスタイルだろう。
 日頃は「無宗教」を名乗っているような人でも、葬儀を僧侶にゆだねることには抵抗がない。そして、ほとんどの人は、それが仏教の教えに基づいたものであり、日本の古い伝統だと思い込んでいる。 続きを読む

【コラム】「異教」のなごり――異なる者への敬意が多様性の花を咲かせてきた

ライター
青山樹人

日本史に入り込んだヘラクレス

 クリスマスはキリストの降誕を祝う祭祀だが、じつは新約聖書にはその具体的な「日付」がいつだとは出てこない。それで12月25日がクリスマスになったのは、キリスト教が小アジアに伝播していく途中で、おそらくそれらの地域にあった冬至の祭祀と習合していった結果だろうといわれている。 続きを読む