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【コラム】「沈黙の螺旋」理論とファシズムの形成

ジャーナリスト
柳原滋雄

ドイツ人女性が提唱した仮説

 今から10年ほど前――ブッシュ大統領の米国がイラク攻撃を始めたころだったから、2003年4月のころである。
 芥川賞作家で元共同通信記者だった辺見庸氏が母校の早稲田大学の客員教授になり、マスメディア論を1年間講義したことがあった。そのころ、たまたま縁があり、仕事として授業を毎回傍聴する機会があったのだが、近年まれに見る戦争の始まりと、加熱するメデイア(活字・映像を問わない)を背景に、マスメディアというものが、人々の意識にどのような影響を及ぼすかといった観点から、毎回興味深い授業がなされていた。 続きを読む