安保関連法案」タグアーカイブ

民進党はどこへ行く?(上)――野党第一党はなぜ国民の信頼を失ったのか

ライター
松田明

蓮舫氏「残念ながら信頼がない」

 民進党の代表選挙が9月15日に投開票される。
 すでに蓮舫・代表代行と前原誠司・元外相が立候補を表明しており、仮にほかの候補者が出たとしても事実上はこの2人の決戦となって、しかも蓮舫氏の当選がほぼ確実といわれている。 続きを読む

参院選直前チェック④ 平和安全法制は「戦争法」なの?

ライター
松田 明

国民の不安を煽る野党

 平和安全法制について、民進党、共産党、社民党、生活の党などは、「戦争法」「戦争をする国になる」「自衛隊員が殺し殺される」といった宣伝をし、国民の不安や憎悪を煽ることで参院選での議席獲得をめざしている。 続きを読む

憲法は平和主義とともに国際協調主義も要請している

九州大学大学院准教授
井上武史

 安保法制が施行された今、あらためて安保法制成立の過程を見つめなおし、今後の課題を探る。井上武史氏に聞いた。

違憲の根拠は示されていない

 今回の安全保障関連法(安保法制)に関して、憲法に照らして合憲とする根拠がどこにあるのかということをよく聞かれます。これについては、積極的に合憲というよりは、明確に違憲といえない以上は合憲である、というのが私の立場です。
 そもそも、こうした問いかけそのものが問題設定として不適切なものです。なぜなら、集団的自衛権は国際法で認められた権利であり、もともと国家はそれを正当に行使することができるわけですから、あらためて行使を認める根拠を見つける必要などありません。 続きを読む

平和安全法制に公明党が打った「くさび」――『いま、公明党が考えていること』を読む(中)

ライター
松田 明

「集団安全保障」の時代

 佐藤優氏と山口那津男・公明党代表の対談『いま、公明党が考えていること』では、この2016年3月に施行された平和安全法制についても語り合っている。
 この法制の背景には、国際社会の安全保障環境がかつてとは異なってきたことが指摘されている。 続きを読む

書評『「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか』

ライター
松田明

「言葉への信頼」を腐らせているのは誰か

 いささか刺激的な書名ではあるのだが、非常に丁寧に、そして誠実に作られた書物だというのが、読み終わっての率直な感想である。
 ちなみにカバーの折り返しには、

 これは勝ちたいリベラルのための真にラディカルな論争書だ。

 ともある。 続きを読む