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冤罪を根絶するため刑事裁判の改革を徹底させていきたい

弁護士/元法政大学大学院教授
木谷 明

※この記事は『第三文明』2012年4月号に掲載されたものです。

検察官主導の裁判に問題点がある

 日本の刑事司法を概観したとき、大きな特徴として検察官の権力が強大すぎることが指摘できます。事実上、検察官が刑事裁判をコントロールしてきたといえます。
 刑事裁判において検察官の主張がすべてをリードし、裁判官はそれを追認して有罪認定をするという構造が恒常化してしまっていることが問題です。その結果、もっとも避けなければいけない冤罪が生まれてしまっているといえます。 続きを読む