民主党政権」タグアーカイブ

参院選直前チェック④ 平和安全法制は「戦争法」なの?

ライター
松田 明

国民の不安を煽る野党

 平和安全法制について、民進党、共産党、社民党、生活の党などは、「戦争法」「戦争をする国になる」「自衛隊員が殺し殺される」といった宣伝をし、国民の不安や憎悪を煽ることで参院選での議席獲得をめざしている。 続きを読む

空疎なパフォーマンスに終わった内閣不信任案提出――民進党の迷走(上)

ライター
松田 明

1年ぶりに5割を超えた内閣支持率

 5月31日の衆議院本会議で、民進、共産、社民、生活の野党4党が共同提出した安倍内閣への不信任案が、124対345の圧倒的多数の「反対票」で否決された。
 民進党の岡田代表は5月27日の記者会見で「出さない理由を見つけることは難しい」と述べ、30日に共産党などに共同提出を呼びかけていた。 続きを読む

良識的な中間層の声を、いかに政治に反映させるか――【書評】『21世紀の自由論』(佐々木俊尚著)

ライター
青山樹人

ヨーロッパの普遍主義の終り

 話題の一書である。
 著者の佐々木俊尚氏については、今さら多くを説明するまでもないだろう。毎日新聞記者からフリージャーナリストに転じ、ITと社会の相互作用と変容をテーマに多彩な言論活動を続けてこられた。『レイヤー化する世界』(NHK出版新書)、『キュレーションの時代』(ちくま新書)など、今という時代の姿を見事に言語化してみせた著作は読んだ人も多いはずだ。 続きを読む

海外で実証済みの物価上昇2%と 社会資本整備の充実こそ重要な政策

経済評論家
勝間和代

政府のかじ取りで行う金融政策など3大役割

 経済分野における政府の役割をシンプルに表現すると、市場に任せていると支障が出かねない事項について、しっかりとしたかじ取りを行うことです。その事項とはまさしく金融政策の部分です。とくに日銀は、過度の独立性を持ちながら責任を負わない態勢になり、これが本来目指すべき目標を歪めることにつながったといえます。 続きを読む