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姑息な手法に終始する野党5党(下)――世論は野党の姿勢を評価せず

ライター
松田 明

内閣支持率は上昇へ

 世論の批判を浴び、職務放棄の19連休を終えて審議に復帰した野党5党。
 だが、その復帰した国会論戦ではあいかわらず国民生活に影響を与えるさまざまな課題を無視し、政権批判と審議の妨害を繰り返している。
 では、国民は今の政治状況をどう見ているのか。
 5月18日~20日の各社による世論調査が出はじめた。
 まず、内閣支持率はどうか。

読売新聞世論調査(5月18~20日実施)

内閣支持率 42%(3ポイント増)
不支持率  47%(6ポイント減)

朝日新聞世論調査(5月19~20日実施)

内閣支持率 36%(5ポイント増)
不支持率  44%(8ポイント減)

産経新聞・FNN合同世論調査(5月19日~20日実施)

内閣支持率 39.8%(1.5ポイント増)
不支持率  48.5%(5.6ポイント減)

 依然として支持より不支持が多いものの、支持率はほぼ確実に上昇し、不支持率は下がっている。

それでも支持されない野党

 注目は各政党の支持率である。

読売新聞調査(5月18日~20日)
(カッコ内は先週比)

自民党   37%(±0)
立憲民主党  7%(-3)
公明党    4%(+2)
共産党    3%(±0)
維新党    2%(+1)
国民民主党  2%(新規)
社民党    0%(±0)
自由党    0%(±0)
希望党    0%(±0)

朝日新聞調査(5月19日~20日)

自民党   36%(+3)
立憲民主党  9%(-1)
国民民主党  1%(新規)
公明党    3%(-1)
共産党    3%(±0)
日本維新の会 1%(±0)
自由党    0%(±0)
希望の党   0%(±0)
社民党    0%(±0)

産経新聞・FNN合同調査(5月19日~20日)

自民党   35.9%(-0.1)
立憲民主党 13.1%(-0.7)
公明党    4.0%(+0.7)
共産党    3.3%(+0.1)
日本維新の会 2.0%(-0.2)
希望の党   0.7%(-1.0)

NHKが毎月おこなっている世論調査(5月は11日~13日)
(カッコ内は先月比/4月6日~8日)

自民党   35.9%(+0.4)
立憲民主党  7.9%(-0.6)
国民民主党  1.1%(新規)
公明党    3.5%(±0)
共産党    2.3%(-0.6)
日本維新の会 0.7%(-0.1)
自由党    0.3%(±0)
希望の党   0.1%(-0.2)
社民党    0.3%(-0.2)
その他の政治団体 0.3%(+0.1)
支持なし  40.4%(+1.2)
わからない、無回答 7.3%(+0.3)

 どの調査でもハッキリしているのは、野党の支持率が概して減りこそすれ、増えていないことなのだ。

国民は実質審議を期待

 では、なぜこれほど内閣への逆風が吹き続けている渦中で、国民が野党を支持しないのだろうか。
 日本テレビの世論調査(5月18日~20日)は、「国会の会期は残りおよそ1ヶ月となりました。あなたが、国会審議に期待するのは、次の2つのうちどちらですか?」という設問で、次の回答を得た。

(1)加計学園をめぐる問題などの徹底解明 27.2%
(2)働き方改革や国際情勢などの実質審議 63.4%
(3)わからない、答えない         9.3%

 多くの国民は、「働き方改革や国際情勢などの実質審議」がおこなわれることを望んでいる。
 かぎりある国会会期でそれらがないがしろにされ、野党5党による〝疑惑解明ショー〟に時間と税金が費やされることには、もういい加減ウンザリしているのだ。
 それが、これほど首相個人や内閣が批判にさらされているなかでなお、国民が野党を支持しない数字として如実に現れている。

「不祥事にしか関心がない」

 5月15日、山梨県で講演したジャーナリストの田原総一朗氏は、こうした野党5党の姿勢を厳しく批判した。

 田原さんは、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書の書き換えや、学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡る問題に触れ、「野党は一連の不祥事にしか関心がない」と指摘。「野党がアベノミクスや安全保障などに関して対案を示さないので、国民は安倍政権を支持するしか選択肢がない」などと述べた。(『読売新聞』5月17日)

 衆議院で審議されている「働き方改革関連法案」をめぐり、5月21日、自民・公明両党と日本維新の会、希望の党は実務者による修正協議をおこない、「高度プロフェッショナル制度から自らの意思で離脱することも可能」とする修正などで大筋合意した。
 公明党の山口代表は、

 これまでの議論を踏まえて、今の国会で、なるべく広い合意を作り、法律を作り上げることが大きな目的であり、修正協議での合意は、一歩前進だ。今週が、国会の山場になるので、終盤国会に向け、政府・与党が緊迫感を持って対応をしていきたい。(「NHK NEWS WEB」5月21日)

と述べた。
 野党5党は「安倍政権を倒す」と息巻いてみせる前に、自分たちがなぜ国民から共感と支持を得られないのか、真摯に考えるべきではないか。

「姑息な手法に終始する野党5党」シリーズ:
姑息な手法に終始する野党5党(上)――あの「閣議決定」仕掛けたのは誰か
姑息な手法に終始する野党5党(下)――世論は野党の姿勢を評価せず

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