投稿者「web-daisanbunmei」のアーカイブ

rogo

沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流
第30回 古武道(下) 地元で育まれた土着の武器術

ジャーナリスト
柳原滋雄

琉球古武道に取り組んだ上地流空手家

 上地流空手でおよそ半世紀の武歴をもつ上地流久場川修武館の金城政和(きんじょう・まさかず 1952-)館長は、空手と同時期に古武道を始めた。
 自身の上地流空手の師匠であり、古武道では平信賢の直弟子でもあった箕輪剋彦(みのわ・かつひこ 1929-2003)から、「いつか必ず身になるから僕に騙されたつもりで古武道もやりなさい」と勧められたことがきっかけだったという。 続きを読む

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連載エッセー「本の楽園」 第69回 今日の限界芸術

作家
村上 政彦

 かつて、このコラムで、鶴見俊輔の『限界芸術論』について書いた。『今日(こんにち)の限界芸術』は、鶴見の思想をリユースして、芸術の新しい地平を探ろうとする試みだ。念のために、鶴見の説いた限界芸術について触れておく(僕のコラムからの引用です)。

『限界芸術論』において、鶴見は、芸術を3種類に分ける。純粋芸術(Pure Art)、大衆芸術(Popular Art)、限界芸術(Marginal Art)だ。 続きを読む

rogo

沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流
第29回 古武道(上)沖縄で育まれた土着の武器術

ジャーナリスト
柳原滋雄

古武道の2つの系統

 沖縄において「空手と古武道は車の両輪」とはよく耳にする言葉である。だが沖縄空手と古武道の成り立ちは、歴史的にはかなり異なっている。例えば空手の古流型の名称はサンチン、ナイハンチ、パッサイ、クーサンクーなど多くが福建地方なまりの中国語に由来するのに対し、古武道の型は考案した琉球人の名前または地元の地名など、沖縄固有の名称に由来するものが多いからだ。これらは古武道が純粋に沖縄発祥のものとして定着した経緯を指し示している。 続きを読む

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16世紀英国を揺るがした女の戦い――映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』

ライター
倉木健人

波乱の運命に生きた女王

 原題は『Mary, Queen of Scots』。16世紀スコットランドの女王、メアリー・スチュアートのことを人々は愛情を込めてこう呼ぶ。
 英国はもちろん、欧米では人気の高い歴史人物であり、過去にメアリー・スチュアートを題材にした映画は何本も作られている。なんと、あのトーマス・エジソンの会社も1895年に、メアリー・スチュアートの処刑場面を描いた約20秒のショート・サイレント・ムービーを制作していて、これは世界最初の特撮映画だともいわれている。 続きを読む

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第44回「SGIの日」記念提言を読む(下)

ライター
青山樹人

「病者」を「良医」に転換する

 ヴァイツゼッカー博士の言葉を通して、平和の不在を病気に見立てたSGI会長の本意は、〝病に対する治癒〟というアプローチを重視する仏法の視座にある。
 法華経の「良医病子の譬え」に代表されるように、仏法の視点はあらゆる行き詰まりの本質を人間の内側に見て、そこを単に蘇生回復させるだけでなく、病者を良医に変えていく――〝命を救う存在〟へと転換するところにゴールを設定している。
 今回の提言でも会長は、この視座をアングリマーラという元殺人鬼の仏弟子における心の転機になぞらえながら、戦争の悲劇を繰り返さないために、戦争の衝動に駆られる国家悪をどう脱構築していくかを言外に示唆している。 続きを読む