投稿者「web-daisanbunmei」のアーカイブ

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連載エッセー「本の楽園」 第28回 文学全集で文学と交際する

作家
村上 政彦

 大学で文芸創作のクラスを担当していて、学生に小説の書き方を教えている。いい小説を書くには、まず、すぐれた小説を読むことだ、というと、すぐれた小説とはどういうものですか? と質問を受ける。
 そのときの僕の答えは単純である。文学全集を読みなさい。

 世界のすぐれた小説の水準を知りたければ、世界文学全集を読めばいい。日本のすぐれた小説の水準を知りたければ、日本文学全集を読めばいい。 続きを読む

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迷走する蓮舫民進党の〝脱原発〟――「民進党大会」から見えてきたもの(下)

ライター
松田 明

党大会で工程表を示すはずが

 時代遅れの「二大政党制」を掲げながら、理念も政策も示しきれないままの民進党。
 初の党大会で、蓮舫代表は安倍政権との違いを見せようと「脱原発」を訴えてみせた。

 原発依存からの脱却が前倒しで実現可能となるよう、来る総選挙に向け「原発ゼロ基本法案」を立案し、国会に提出します。
 再稼働まっしぐら、原発依存へ逆戻りの現政権とは違う未来を描いていきましょう。(民進党HP「【定期党大会】蓮舫代表あいさつ」より)

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周回遅れの野党第1党――「民進党大会」から見えてきたもの(上)

ライター
松田 明

支持率が伸び悩む民進党

 民進党の初の定期党大会が3月12日、都内で開かれた。
 かつて一度は多くの国民の希望を託されたはずの民主党政権が、内輪の権力抗争に明け暮れ、尖閣問題や東日本大震災に象徴される政治手腕の未熟さを露呈して、わずか3年余で終焉したのが2012年の暮れ。
 以後、海江田、岡田の両代表とも、ただただ安倍政権への対決姿勢を先鋭化させただけで、支持率が一向に伸びないまま、2016年3月に「民進党」へと看板を掛け替えた。 続きを読む

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連載エッセー「本の楽園」 第27回 まっとうに苦しむこと

作家
村上 政彦

 アウシュヴィッツ駅に到着すると、輸送されて来たユダヤ人は一列に並ばされた。その先にはナチスの将校が立っていて、優雅な仕草で右手の人差し指を左右に動かし(たいていは左に)、人々を選別していた。
 右に振られた者は右へ流れ、左に振られた者は左に流れる。フランクルが緊張していると、人差し指の動きが止まり、あちこち体を調べられ、あらためて右へ振られた。彼が人差し指の動きの意味を知ったのは夜のことだった。 続きを読む

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小池新党と都議会公明党が選挙協力へ――「改革」の成否は公明党が完勝するかどうかに

ライター
松田 明

「改革の方向性が完全に一致」

 高い支持率を追い風に「都政改革」を進めようとする小池百合子・東京都知事。
 この7月2日の都議会議員選挙に向け、政治塾「希望の塾」を立ち上げるとともに、事実上の〝小池新党〟である地域政党「都民ファーストの会」(代表の野田数<かずさ>氏は小池知事の特別秘書)で、都議会の過半数獲得をめざすとしている。 続きを読む